2013/06/09

映画 Oblivion


映画オブリビオンを見てきた。

同名のPCゲーがあることを知っているが、どんなゲームかは知らない。少なくともFPSではない。名前を知っているが内容を知らないからだ。

WikipediaによるとSFライトノベルが原作でゲームとはどうやら関係ないらしい。いや、関係あるかもしれないがそのゲームをしたことがないからあろうがなかろうが関係ないのだ。

TRONの監督ということで期待していた。TRONは映画館ではなくDVDでみたが映画館で見れば良かったなと。あの重苦しさはなんだか映画を見たという気分にさせてくれた。

結論からいえば、オブリビオンは対照的に感じた。予告編だとかポスターにもあるように地球に残された人間であるわけだから話そのものはコメディのようなハッピー系ではない。

地球という舞台でありながら、主人公の乗り物や建物の無機質さ、いや仮想現実のような質感や光沢がとても印象的だった。この世の物ではないが、地球という今まさに目にしている世界に存在しているというありえなさがリアリティーであり空想なのだ。





やったこともないゲームだが(またかよ)ミラーズエッジに似ている。細かいことは違えど、あのゲームの世界は現代社会にかなり近い。しかしながら、人っ子一人いないし街のテクスチャは絵に描いたように鮮やかでフラットでつるつるしている。

トロンはどこか現実的というものへの執着心さえ感じるが、それがないように見えた。
非現実的で現実的なのだ。そこをツメが甘いなどと批判する人もいるようだが、私は面白いところだと思う。


 物語の最後の方は謎が解けていってなぜそうなったのか正直に言えば気になるところもあるが、本作においてそこは無くてもいい気がした。 そこは大事ではない。

少しネタバレになるが、予告編にない部分が最も好きな部分だ。
予告編のシーンは言ってしまえばおまけでしかない。


ブロンド女ではなく黒髪オルガ・キュリレンコなのもよかった。
日本人的に受け入れやすいと思う。


乗り物はスターウォーズに出てきそうななんだか良く分からない小型の高性能エンジンなくせして、ヘリみたいなテールロータがあるとか、トムがつかっているメインアームもデザインは近未来なのにロアレシーバーあたりは現代のM4臭いところとか、今この世界とのリンクがあるあたりもいい。

 風さえも感じるような美しさこそ一番見るべきところで、映画館を出たあとに感じる風さえ本編のあの場所の風のように思える。

とりあえず見ていて気持ちがいいので、オススメしたい。



IMAXとかいい映画館でみたらもっと楽しいと思う。

冒頭でSony Digital Cinema4K  のロゴで出てくる通り4Kのカメラで撮影されたらしい。

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