2012/01/07

エアロベース ダイダロス88



エアロベースの人力飛行機模型THE DAEDALUS 88を買った。

人力飛行機のパイオニアとなった歴史的名機を扱ったシリーズ。人力飛行機なんていうニッチなネタな上にオール磁性ステンレスという高級感。インテリアにもなるデザイン。

全て1/144スケール。(プラモデルみたいに1/72にしたら主翼がしなって大変そう)

ダイダロス88はMITが本気を出して世界記録に挑んだ機体で、1988年に達成した飛行距離約115km、滞空時間約3時間55分はFAIに今も人力飛行機の飛行距離及び滞空時間の世界記録として残っています。

ダイダロスはシリーズとしていくつかあって、これは1988年に世界記録を樹立した機体。
本物はスミソニアンの天井に吊されているはずです。

あれ?日本の鳥人間は?と思う方もいるでしょう。このFAIの世界記録の認定条件の1つに地上からの離陸があり、鳥人間コンテストのような高いところから離陸する記録は認められません。また、ダイダロス88ではエンジンとなるパイロットはオリンピック出場レベルの人間を選びだし、資金に糸目を付けず機体を作り、なおかつ最高の気象条件下で挑戦し達成された記録です。言い方を変えれば、資金制約もあって琵琶湖の風の中行われる鳥人間コンテストは悪条件の中では頑張っている方と思っていただければと思います。


中身はこんな感じ。カッターとピンセットで組み上げていきます。金属だから切れないところは全然切れない・・・



ディスプレイ用の台。先端が磁石になっていて機体をくっつけて吊します。

 接着剤は使いません。その代わりに折れそうな金属を曲げたりして組み合わせます。怖くて心も折れそうです。


主翼部分が完成。

下から斜め上に伸びているのは飛行張線。人力飛行機はアスペクト比が大きい長い主翼にしなければなりません。それを支えるような構造は重くなるので、吊り橋のような仕組みでワイヤーに任せます。昔の飛行機もそうでした。2mm径くらいワイヤーの空気抵抗は実は結構大きい。
現代の飛行機に飛行張線はないのがほとんどですし、の鳥人間コンテストでもそのような機体が見られるようになってきました。



コックピット部分。丸い輪っかの部分を90度ねじって主翼に止めます。基本こういう恐ろしい止めから。折ったら終わり。
パイロットの頭の上にあるのはインテーク。(これも再現してあるとは・・・)
パイロットが暑くて死ぬから空気を取り入れるわけですが、空気を入れるだけじゃパラシュートのように空気抵抗になってしまいます。空気は入ってきた分を綺麗に出さないと抵抗になるので、その当たりも考慮されているとか。





完成。

プロペラと垂直尾翼は何故か予備があります。








いや、美しいね。工作精度が悪いじゃなくて、仕様だと思うけど上反角も再現されてるし。
 長い主翼が上反角で撓みながら、空を舞う姿は美しい。B787と同じかっこよさ。

僕はダイダロス型の機体が一番かっこいいと思います。

模型的には作るのが大変そうだけれど、リブも再現されてるアルバトロスあたりも欲しい。


ちなみに、送料代引き手数料含めて3740円。 そのかっこよさプライスレス。
東急ハンズ渋谷店など一部店舗では売ってるらしい。本体のみは2600円前後らしい。

買ったのはフライヤーズ。発送も迅速、梱包も丁寧。と宣伝してみる。

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